屋根塗装施工例
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葛飾区青戸 O様邸 改修工事(屋根塗装・外壁塗装・ベランダ防水工事)
お祭り大好きのビルメンテナンスの葛飾区青戸の社長様からのご依頼で屋根塗装・外壁塗装・ベランダ防水工事を行いました。
O様邸はコロニアルの屋根に苔が生え、屋根塗装をしたいということでした。築16~17年になりますが、一度も屋根塗装・外壁塗装・ベランダ防水のメンテナンスもされてこなかったということでした。建物全体の点検を行ったところ、外壁のライトヘーベル下地の総タイル張りのコーキングが切れていました。
所々タイルが剥がれていたり、サッシ周りに痛みもありましたので、屋根工事と同時に外壁の改修工事、ベランダの防水工事も行うことになりました。
屋根塗装
屋根はコロニアル屋根で比較的きれいな状態でしたので補修せずに塗装だけすれば完成です。
コロニアルの屋根全体に苔が生えてましたので、高圧洗浄後屋根全体の屋根塗装を行いました。
高圧洗浄後にシーラー塗装をほどこし、屋根専用シリコン塗料を2回塗りで仕上げました。
バルコニー防水工事
O様邸の場合、下地となる防水層の上に歩行用のシンダーコンクリートを打ってあったのですが、細かい亀裂や表面の経年劣化があったので防水層を守るために保護防水膜としてウレタン防水を行いました。
ベランダの防水工事の場合、FRPの被覆防水層を形成する「FRP防水」、液体ウレタンの塗膜で防水層をつくる「ウレタン防水」が主流です。
ウレタン防水かFRP防水のどちらかで工事を行いますが、リフォームの場合は元々の下地との相性を考慮しどちらの工法で行うかを選択します。
o様邸の場合はウレタン防水を行いました。
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り付けて、塗布した材料が固まるとゴム状で弾性のある防水膜防水工事のことです。液状であることから、複雑な形状であっても継ぎ目のない防水膜を加工できます。ウレタン防水は伸縮性があり、コンクリートとの相性が良くベランダ防水に適した塗装です。
ウレタン防水の流れ
ベランダの施工前の様子です。ベランダ手摺周りに随分苔が生えています。雨水がここに溜まるので苔の生える原因となっています。
エンジン式の高圧洗浄機で洗浄します。
オーバーフロー管周りの養生の様子です。この部分はウレタン防水が経年劣化で傷んで塗膜が切れてくる部分です。ウレタン防水をせずに放置しておくと雨天の都度雨水が外壁内部に浸透して躯体の鉄骨を腐らせ強度を弱める原因となります。
シーラー塗装の様子です。高圧洗浄機で長年染み込んだ苔や汚れを洗い流した後、きれいになった床面に接着剤の役割をするシーラーという下塗り塗料を塗装します。シーラー塗装をせずにウレタン防水をすると塗膜床面に接着する力が弱くなり防水効果が短くなってしまいます。ウレタン防水の場合には、必ずシーラー塗装をしないといけません。
目地のシーリング打ちの様子です。既存の床材の連結部分は大きな地震の時などに分離しシーリングが切れる場合があります。16~17年の間には大地震があったので目地が切れて雨水が床下に浸透しているはずですから、新しい目地材でシーリングを打ち直しています。
メッシュシートを張っているところです。既存の床面と新しく作るウレタン防水面との接着性を良くするために伸び縮みするメッシュシートを張ってからウレタン防水を行います。
ウレタン防水の下地施工です。下地は均一に塗り込んでいかないと仕上がりが汚くなってしまいますので注意が必要です。
仕上げのトップコート塗りです。こちらも2回塗って仕上げます。
エアコンの室外機の下の部分のウレタン防水は、室外機をベランダ内で宙づりに吊って床面との間に隙間を作って施工しますので、ベランダ床面は全て均一にウレタン防水施工がされています。
外壁タイル修復工事
外壁のタイルが剥がれる原因
エーエルシー下地の全面タイル張りの外壁の場合、サッシ周りの亀裂、タイルの目地の亀裂などから雨水が浸み込み、年月とともに徐々にタイルと下地の間に雨水が滞留し、熱膨張によりタイルが剥がれてしまいます。
夏の暑い時期にはタイルの目地から浸み込んだ雨水が蒸発してタイルを爆裂させてしまいます。同じく冬の時期には雨水が凍ってタイルを爆裂させてしまいます。こちらの現場も真夏か真冬に爆裂が起きて現在のような状態になっていると思います。
熱膨張によりタイルが浮いていたので浮いたタイルだけをこれから剥がします。
タイルを剥がしたところです。
剥がした外壁下地に接着剤を塗ってこれからタイルを張ります。
④タイル本体の裏側にも接着剤をたっぷりつけ、圧着施工を行います。施主様が新築時に外壁タイルの残りを保存されていたので、同じタイルで張り替えることが出来ました。目地を入れれば完成です。
角の役物タイルが割れていましたので新しい役物タイルを張り直しました。
他にもタイルの剥がれや脱落してしまった箇所が多々あり、修復しました。
外壁コーキング
打継目地の劣化はタイルとの隙間に雨水が入る原因となります。
目地のコーキング後に外壁のクリア塗装を行う業者もいますが、マルゼン工業の場合、外壁のクリア塗装を行う際に打ち継ぎ目地には塗装を行わず最後にコーキングの打ち直しをします。
劣化したコーキングは撤去してコーキングを打ち直します。
新しく打つコーキングが既存タイルの周りにこびりついて汚れないように養生テープを貼ってコーキングを打ち直します。
窓周りのコーキングを撤去した後に新しいコーキングを打ち直ししています。
入り隅の角部分のコーキングも劣化していましたので撤去して打ち直ししました。
この打継目地はコンクリートの熱膨張力を逃がす為に作られる目地なので、この上に塗装を行ってしまいますと伸縮ができなくなってしまします。コーキングはゴムのように伸び縮みしながらコンクリートの動きに対応するので、塗装を行わず、最後にコーキングの打ち直しを行います。
養生の様子
2階の窓周りの養生の様子です。下屋根の塗装が汚れないように屋根全体も養生をします。
2階ベランダの掃き出し窓とベランダ手摺も完全に養生しています。
玄関回りの養生は玄関ドアと玄関ポーチ、軒天、ポスト、表札、インターフォンと色々な設備を養生しないといけませんので大変です。
シャッターの塗装も同様に高圧洗浄後既存の塗膜をケレンして錆止め塗装をした後にシーラー塗装・シリコン塗装2回塗りで完成させました。
外壁クリア塗装
外壁改修後はタイルの内側に水が入り込まないようにクリア塗装(半艶仕上げ)で仕上げています。
外壁のクリア塗装の場合、普通に艶あり塗装を行いますと家全体がピカピカに光りすぎ品のないイメージになってしまいますので、半艶タイプで仕上げのクリア塗装を行います。
ベランダわきにある雨どいもシリコン塗料できれいに塗装しました。
〇印の部分の打継目地はコンクリートの熱膨張力を逃がす為に作られる目地なので、この上に塗装を行ってしまいますと伸縮ができなくなってしまします。コーキングはゴムのように伸び縮みしながらコンクリートの動きに対応するので、塗装を行わず、最後にコーキングの打ち直しを行います。
屋根塗装・外壁塗装・ベランダ防水工事が無事に終了しました。
「足場をかけての長期にわたる作業でしたので職人さんや近隣の方々にご迷惑をおかけしてしまいましたが、今後10年はノーメンテナンスで過ごすことが出来るということですので安心です。」
と、o様邸の社長さんからお褒めの言葉をいただきました。
葛飾区青戸O様邸屋根塗装・外壁塗装・防水工事
築16~17年になりますが、メンテナンスをされてこなかったということでコロニアルの屋根に苔が生えてきたので、屋根工事と同時に外壁の改修工事をされました。
外壁はライトヘーベル下地のタイル張りでしたがコーキングが切れ、サッシ周りの痛みもありましたので改修後クリア塗装(半艶仕上げ)仕上げにしました。
コロニアル屋根のライトヘーベル下地のタイル張り外壁塗装
施工前
足場を組んだところです
バルコニー防水工事
ウレタン防水塗装
ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り付けて、塗布した材料が固まるとゴム状で弾性のある防水膜防水工事のことです。液状であることから、複雑な形状であっても継ぎ目のない防水膜を加工できます。
タイル修復工事
ALC下地の全面タイル張りの外壁の場合、タイルの目地等から水が入ると水が下地とタイルの間で滞留し、熱膨張によりタイルが剥がれる原因となります。